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単純ヘルペスについて

こんにちは。

日に日にあたたかくなってきましたね🤗

1日の気温差が大きいので、体調管理にはお気をつけください💁‍♀️

 


 

【単純ヘルペス】ご存知ですか?

聞いたことがあるという方も多いかもしれません。

今回はその【単純ヘルペス】についてのお話です。

 


 

【単純ヘルペス】をおこす単純ヘルペスウィルスは2種類あります。

それぞれ発症部位が違います。

 

〈口の周囲や顔全体など〉

・口唇・顔面ヘルペスは単純ヘルペス1型によっておこります。

・通常は、乳幼児期に口内炎を伴う風邪症状として、初めて感染します。

・疲労・風邪・免疫低下などにより繰り返し発症します。

・年に1〜2回おこり、1〜2週間で治ります。

 今のところ体からウィルスを追い出す方法はありません。

 

〈陰部〉

・性器ヘルペスは、単純ヘルペスウィルス1型、2型のいずれかによって、初感染を陰部に生じます。

・性行為によって他の方にうつります。

・初感染が治った後、ウィルスは腰の神経の根元に潜みます。

・再発するのは、ほとんどが2型です。

 疲労・ストレス・風邪・生理などをきっかけに再発します。

・症状は軽いのですが、頻回に繰り返すことが苦痛となります。

 多い人は年に10回以上繰り返すために、精神的な悩みが大きくなります。

・早期治療で症状の軽いうちに治しましょう。

 


 

〔一度うつったら一生涯ウイルスが潜んでいます〕

単純ヘルペスは乳児・幼児の頃初めて感染します。(初感染は外からの感染)

からだの中に入り込んだウィルスは、神経の中にひそみますが、症状は起こりません。

いわば冬眠状態みたいなものです。

いったん入り込んだウイルスは、その方の体と生涯を共にします。

そして、からだの抵抗力がちょと弱った時に、皮膚や粘膜(おもに口唇・口の中、または陰部)に水疱(疱疹)を作るといった悪さをします。

 

 

 

〔抵抗力が落ちるとウィルスが活動をはじめます〕

単純ヘルペスの症状は繰り返し出てきます。(再発します)

神経に潜んでいるウイルスはその人の抵抗力が弱まると、急に出てきて暴れ出します。

抵抗力が弱まる原因には、日光のあたりすぎ、ストレス、疲れ、発熱、生理、免疫力を抑える薬(ステロイド)の使用などがあります。

 

 

 

〔同じところに繰り返して発症するのが特徴です〕

単純ヘルペスはからだのいろいろなところに水疱を作ります。

発疹の出る場所によって症状も治療法も変わってきてきます。

なかには話しにくい部位もありますが、医師にはつつみ隠さず相談して、正しい治療を受けることが、繰り返しの発症に悩まされないようになることへの一番の近道です。

 


 

【単純ヘルペス】の症状は通常軽いですが、ときには重くなる場合がありますので、注意が必要です。

 

 

 

普通は、

皮膚や粘膜の違和感→水疱→ただれ(びらん)→かさぶた

といった経過を1〜2週間でたどり、その後しばらくは全く症状はみられません。

忘れていた頃にまた繰り返して起こります。

また、アトピー性皮膚炎の方は全身性の発疹(カポジ水疱様発疹症)を起こすことがありますので注意が必要です。

 

 

 


 

〔単純ヘルペスウイルスをコントロールするには〕

 

口の周りや顔、そして陰部といったところに繰り返しできる水疱は気がめいりますし、人の目も気になります。

本来なら単純ヘルペスウイルスを体から消したいですが、それは今のところ難しいとされています。

そこで、ウイルスを抑え、共存していくのが賢い方法となります。

幸いウイルスの活動を抑える薬もあるので、症状がひどくならないうちに治すことが可能です。

 

=日常生活の中での注意を守って単純ヘルペスウイルスを増長させないようにしましょう=

 

◎かかりつけの医師の指示に従う

水疱ができる部位などで症状や治療法が違ってきます。

かかりつけの医師の指示に従うことが大切です。

 

◎抵抗力を弱めるような刺激を避ける

  疲労・ストレス・発熱・風邪・強い日光にあたるなどが単純ヘルペスウイルスを強めることになります。

  特に再発を繰り返す方は、日頃からこういった誘因をなるべく避け、無理のない生活を心がけましょう。

 

◎早めの治療を心がける

  水疱がでる前に、かゆみや軽い刺激感が現れることがあります。

  その段階でウイルスを抑える薬を使えば、症状は軽くてすみます。

 

◎人との接触に気をつける

  人にうつさないようにするためには、水疱やたたれがおきている部位には、なるべく触らないようにし、手洗いを十分しましょう。

  性器ヘルペスの症状が出ている期間は性交渉はさけてください。

  また、他の方にうつさないためにも、患部はおおっておきましょう。

  また、水疱がじくじくしているときは、入浴は控えた方がよいでしょう。

 

 


 

当院では、皮膚科の他にも内科・小児科も診察しております。

気になることがありましたらお気軽にご相談ください。