• 診療時間

    9:00~12:00 / 16:30~19:00

  • 最終受付

    12:00 / 19:00 土曜 13:00

  • 休診日

    火曜午後・土曜午後・日曜・祝日・年末年始

Menu

ATHLETES FOOT

水虫

水虫について

水虫という名称は多くの人に親しまれていますが、医療的には足白癬(あしはくせん)と呼びます。カビに分類されている白癬菌が、皮膚の外部に位置する角質層に侵入して発病します。
一般的なカビと同様に、温度と湿度が高い環境を好むことから夏に繁殖することが多いですが、靴を履くことで高温多湿の状態が続くと冬でも悪化します。
また、気温が下がる秋、冬には症状が見られなくなることが多いですが、多くの場合菌は残っています。そのため、春、夏になると再度症状に悩まされることが多くなります。このサイクルを繰り返すほど治癒しにくくなりますから、気になる症状があれば早めに皮膚科に相談しましょう。
さらに、水虫は合併症のリスクも持っているので、専門性を持つ医療機関でしっかりと治療しましょう。

当院の治療法について

  • 足水虫の治療は原則として外用抗真菌薬というカビを殺す塗り薬が第一選択となります。爪水虫については飲み薬が第一選択となります。理由は塗り薬では爪の中まで有効成分が届きにくいからです。飲み薬だと、有効成分が効果的に爪に届くので、塗り薬の場合と比べ、治療期間がかなり短くなります。

  • 外用治療

    抗真菌薬

    足の水虫は、カビを効果的に死滅させる抗真菌薬という塗り薬を使って治療することが一般的です。一方、爪白癬の場合は薬剤を効果的に塗布することができませんから、内服薬を使って治療を行います。爪白癬は治りにくいという印象が強いようですが、内服薬なら短期間で効果を示すことができます。

  • 内服治療

    抗真菌薬

    抗真菌薬は爪白癬に対する内服薬としても有効です。服用期間は医師の判断が必要となりますが、3~6ヶ月程度飲み続けることが一般的です。
    内服薬として使用した場合、少数例ではありますが貧血や肝機能障害を起こすことがあるので、定期的に通院して血液検査などを受けながら治療を行いましょう。
    また、他の薬との飲み合わせにも注意する必要があるので、必ず医師や薬剤師に相談しながら使用しましょう。

よくある質問

Q

水虫はどうしてなるのですか?

A

水虫はカビの一種である白癬菌が住みついたためです。

Q

白癬菌とは、どんな菌ですか?

A

白癬菌とは、カビの一種で皮フの角質層や、爪、毛に寄生します。 白癬菌はケラチナーゼという酵素をもっており、皮フの角質層、爪、毛などを作っているケラチンというタンパク質を溶かし、栄養源として侵入していきます。高温多湿が大好きで蒸れた状態の皮フは白癬菌の格好のえじきとなります。 肉眼では見ることができませんが、顕微鏡で見ることができます。

Q

爪白癬になると爪はどのようになりますか?

A

爪が白や黄色に濁ったり、変形したり、厚くなったり、ボロボロ崩れてきたりします。

Q

白癬はどのように調べるのですか?

A

皮フ・爪の一部を削り顕微鏡で観察すると、白癬菌を見つけることができます。検査には10分くらいかかりますが、皮フ科で診断できます。

Q

爪白癬はうつりますか?

A

爪からボロボロ崩れる爪のくずの中に白癬菌がいるので、家族に爪白癬の患者さんがいると家中に白癬菌がばらまかれ、水虫をうつす可能性があります。

Q

水虫はどのように治療するのですか?

A

水虫は抗真菌薬という、カビに効果のある薬で治療します。皮フの水虫は、外用薬で治療しますが、爪水虫は爪が硬いため外用薬を塗ってもしみこまないので、内服薬によって内側から治療します。

Q

爪の水虫は外用薬では治りませんか?

A

爪は硬いため、外から薬を塗っただけでは爪の中の白癬菌に薬剤が届きません。そこで内服薬で体の内側から薬を爪の中へ浸透させていき、白癬菌をやっつけます。

Q

内服薬の副作用はありますか?

A

薬には副作用はつきものです。副作用は、非常に重大なものから軽いものまでさまざまですが、爪白癬の治療に使用する抗真菌内服薬の副作用として、主に肝機能の異常があります。たとえ副作用が現れても薬を中止すればもとに戻ります。また、薬を飲む前や飲み始めてからも定期的に血液検査をして副作用を未然に防ぐようにしています。

Q

爪白癬はどのくらいで治りますか?

A

飲み薬を使い、白癬菌におかされていない新しい爪に生えかわるまで治療を行います。爪がすべて生えかわるまで個人差がありますが、6ヵ月~1年くらい継続して治療を行えば治癒が期待できます。

Q

爪白癬を治さないと足の水虫も治らないのですか?

A

爪白癬になると、爪が白癬菌の貯蔵庫の役割を果たします。そのため足の水虫を治しても、爪から菌が供給されるのでまた再発します。爪の水虫を治してしまわないと、足の水虫は永遠に続いてしまいます。