いぼについて
いぼは腫瘤(しゅよう)の一種で、ウイルス感染を原因として発症します。いぼの原因となるヒトパピローマウイルスには100を超える種類があり、感染したウイルスの特徴で症状にも違いが出ます。
いぼに共通する特徴として灰白色の皮疹であることが見られますが、部位によって現れ方には差があります。
発症部位としては、手の指や足だけでなく首や顔に現れる場合もあります。
首や顔に見られる場合は先端がとがった状態になることもあり、角状にも見えるので皮角とも呼ばれます。削り取ろうとすると出血することもありますし、感染性があるので数が増えて治療しにくいケースもあります。
感染拡大を防ぐためには、患部をむやみに触らないこと、手指の洗浄をこまめに行うことなどが必要です。
家族間で感染することもあるので、タオルなど直接皮膚に触れるものを共有しないように気を付けましょう。
足にできた場合はうおのめと間違えられる場合もあります。気になる症状があれば、早めに当院にご相談ください。
当院の治療法について
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いぼは自然治癒することもありますが、目に付きやすい部位にあるとストレスになりますし、家族や知人にうつしてしまうこともあるので、気になる場合は早目に治療を行いましょう。
治療方法としてはレーザー治療や内服薬、外用薬を利用する治療、冷凍凝固療法などがあり、週に1回程度の通院を伴う例が多いです。 -
液体窒素療法
綿棒を使っていぼにマイナス196℃の液体窒素を塗布することで、不要な組織を取り除く治療を行います。週に1回程度の通院をして液体窒素治療を繰り返すことで、徐々にいぼの組織が壊死していきます。
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内服治療
ヨクイニン内服
ヨクイニンはハト麦に含まれる成分を利用した漢方薬で、内服薬として使用します。免疫反応を高める効果によって、いぼを消失させていきます。