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蕁麻疹について

 

こんにちは🤗

ゴールデンウィークも終わり、忙しい日常をお過ごしでしょうか💦

 


 

〔なんか体がかゆい〕

〔皮膚がボコボコしてきた〕

なんてことありますか?

 

今回は蕁麻疹〔じんましん〕についてのお話です。

 


 

【蕁麻疹が発症する仕組み】

皮膚に存在するマスト細胞は何らかの刺激を受けることにより、さまざまな化学物質を細胞の外に出します。

その中でもヒスタミンという物質は、血管や神経に作用し、皮膚に膨らみや赤み・かゆみを引き起こします。

 

 


 

【蕁麻疹の原因】

 

マスト細胞を刺激するきっかけの一つは食べ物や薬の摂取で、アレルギー性の場合と非アレルギー性の場合があります。

もう一つは肌への直接の刺激で、衣服などの擦れ・寒冷・日光・発汗などがあります。

湿布薬・植物・昆虫のなどのアレルギーで起こる場合もあります。

また、疲労やストレスが原因となることもあります。

 

 

 

蕁麻疹の中には原因がはっきりしないものが多くみられます。

どのような刺激が原因かはっきりしている蕁麻疹は27%ほどで、

明らかな刺激がなくても、毎日自発的に症状が現れる突発性の蕁麻疹が73%を占めています。

 

 

特発性の蕁麻疹のうち、発症から6週間以内のものを〔急性じんましん〕

それ以上のものを〔慢性じんましん〕と呼んでいます。

 


 

【特発性蕁麻疹の種類と特徴】

 

急性じんましん

 感染症と前後して起こることが多く、そのような場合は感染症の消失とともに、じんましんも消失することが多い。

 治療期間は1ヶ月以内が多い。

 

慢性じんましん

 夕方から夜間に症状が現れ悪化することが多い。

 治療期間は数週間〜数ヶ月以上にわたることが多い。

 ストレスや疲労で悪化しやすい。 

 


 

【蕁麻疹の治療】

 

蕁麻疹の治療として、原因や悪化因子が明らかな場合はそれらを取り除くことを第一に行います。

症状が治まらない時は抗ヒスタミン薬などを服用します。

明らかな原因がない場合は、かゆみの原因となるヒスタミンなどの働きを抑えることが大切で、抗ヒスタミン薬を使用します。

 

抗ヒスタミン薬とは

かゆみの原因となる体内のヒスタミンの働きを抑えるお薬です。

 1日に1回服用するもの、2回服用するものなどがあります。

 眠気やインペアード・パフォーマンス*の起こりやすさは、薬の種類や個人の体質によって異なります。自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事される方は主治医や薬剤師にご相談ください。

 抗ヒスタミン薬の効果には個人差があります。治療の際には自分にあった治療法について主治医や薬剤師にご相談ください。

 


 

※インペアード・パフォーマンスとは

 

抗ヒスタミン薬を服用すると、自分でも気づいていない集中力や判断力・作業能力の低下がみられる場合があります。

この状態を【インペアード・パフォーマンス】と呼びます。

【インペアード・パフォーマンス】の状態では、眠気やだるさを自覚していなくても、自動車の運転が不安定になったり、勉強や仕事への集中力が低下している場合があります。

これは、抗ヒスタミン薬が脳内のヒスタミンの働きを抑えるために起こると考えられていますが、薬の種類や個人の体質によってその起こりやすさには差があります。

自動車の運転など、危険を伴う機械の操作に従事される方や、インペアード・パフォーマンスについて気になる方は主治医または薬剤師にご相談ください。

 


 

蕁麻疹には、急性じんましんのように比較的短い治療期間で治るものもあれば、

慢性じんましんのように治療時間がかかってしまうものもあります。

時間はかかっても、治療を続けていけばほとんんどの方がよくなります。

あきらめずに根気よく治療を続けましょう。

 

また原因不明の慢性じんましんでは、疲労やストレスなどから症状が悪化することがあります。

職場や家庭の環境の変化で症状が軽くなることもありますので、じんましんを悪化させる要因をみつけて、それらを解消する工夫も大切です。

 


 

当院では、皮膚科の他にも内科診療も行なっています。

何か気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。