多汗症について

2022.04.12

一般皮膚科

こんにちは🤗

だんだん気温が高くなってきましたね☀️

【ワキ汗】気になることがありますか?

ワキ汗がひどい➡︎腋窩多汗症の可能性があります。

人間のからだは、暑さ運動によって体温が上がりすぎることを防ぐため、必要に応じて汗をかき、かいた汗の蒸発とともに熱を発散するようにできています。

また、精神的な緊張やストレスも発汗の原因となります。

腋窩に体温調節に必要な量を超えた発汗があり、日常生活や仕事に支障を生じている状態を【腋窩多汗症】といいます。

多汗症は明らかな器質的原因のない【原発性多汗症】と原因となる疾患のある【続発性多汗症】に分けられます。

【原発性腋窩多汗症】とは

汗の量が多くなる原因となる病気や障害がないにもかかわらず、多量のわき汗に悩まされる疾患です。

シャツに汗染みができるなど、日常生活に支障をきたすほど多量のわき汗が、明らかな原因がないまま６ヶ月以上みられ、以下の症状のうち２項目以上あてはまる場合を【原発性腋窩多汗症】と診断しています。

主な治療法には

塗り薬、注射薬、手術などがあります。

【塗り薬】

塩化アルミニウム

自費治療になり、年齢制限はありません。

エクロックゲル

日本で初めて健康保険の適応が認められた原発性腋窩多汗症の塗り薬です。

エクロックゲルは１日に１回両脇全体に塗布します。

ただし１５歳以上が対象になります。

エクリン汗腺が交感神経から伝えられる汗を出す指令を受け取れないようにブロックすることにより、発汗を抑えることが期待できます。

エクリン汗腺とは皮膚の中にある汗を作る器官のひとつで、主に体温調節のために、水分の多い汗を分泌します。

多汗症の症状である多量の汗は主にエクリン汗腺から出ています。

【注射薬】

ボトックス注射

ボトックスはアメリカやイギリスを含め８０ヵ国以上で承認されています。

ボツリヌス菌が作り出すA型ボツリヌスキトシンという天然のタンパク質を有効成分とする薬です。

ボツリヌス菌を注射するわけではありませんので、ボツリヌス菌に感染するといった危険性はありません。

効果は２、３日〜２週間で現れ、通常４〜９ヶ月持続します。

効果の程度や持続時間には個人差がありますが、注射前の状態が再び現れてきた場合、再投与します。

ボトックス治療については、内容について十分理解し、納得した上で治療を受けてください。

【手術】

汗を出す指令を伝える神経を遮断します。

【その他】

神経ブロック・レーザー療法・内服療法・精神（心理）療法が上記の治療と一緒に用いられることがあります。

治療については、程度や年齢などに合わせて医師と相談しながら進めていきます。

少しでも気になることがありましたら、お気軽にご相談ください💁‍♀️

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