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円形脱毛症にについて

あけましておめでとうございます🎍

年末年始はどうお過ごしでしたか?

 

最近寒い日が続いていますね⛄️

体調にはお気をつけてお過ごしください🤗

 


 

今回は【円形脱毛症】についてのお話です。

 


 

【円形脱毛症】とはどんな病気なのでしょうか。

【円形脱毛症】とは突然髪の毛が抜けていることで気付かれます。

見た目に影響を及ぼすこともあり、不安が強いと思います。

 


 

【円形脱毛症】とは

     突然 コインのような円形型の脱毛が起こる病気です。

     この円形型の脱毛を脱毛斑と呼びます。

     頭や顔のほかに身体の様々な部分に起こることもあります。

     症状により、5つのタイプに分類されます。

 

・単発型(たんぱつがた)

  最も多く見られる症状

  円形の脱毛が1か所できる

 

・多発型(たはつがた)

  脱毛斑が2か所以上できる

 

・蛇行型(だこうがた)

  後頭部、側頭部の髪の生え際が帯状に抜ける

 

・全頭型(ぜんとうがた)

  頭部全体の毛が抜ける

 

・汎発型(ばんぱつがた)

  頭部だけでなく、眉毛・わき毛・全身の毛が抜ける

 

 

 

※誰にでも発症する可能性があります

  子供から大人まで、年齢・性別に関わらず発症します。

  アメリカの調査では、1万人あたり20.2(0.2%)の発症率という報告もあります。

 

※毛の生えているところは全て対象

  眉毛やまつ毛も含めて、毛の生えているところはすべて発症する可能性があります。

 

※その他の症状として

  爪の表面に小さな陥没ができ、いちごの表面のようになったり、厚く白く変形したりします。

  皮膚には変化は起こらないようです。

 


 

【円形脱毛症】の原因

 

【円形脱毛症】の原因は諸説あり、詳しいことはまだわかっていませんが、

発症しやすい体質に、いくつかの原因が引き金となって発症すると考えられています。

 

 

 

 

〈自己免疫異常〉

免疫異常により、毛を作り出す毛球部が異物と間違えられて、リンパ球によって攻撃されてしまう

自己免疫反応により、毛根が傷んで脱毛が起こると考えられています。

この説が有力です。

 

〈遺伝〉

遺伝的要因もあります。

しかし、親子間の遺伝で発症する確率は10%程度といわれています。

親子で必ず発症するわけではありません。

予防するのも難しいと言われています。

 

〈アトピー素因〉

円形脱毛症の方にはアトピー性素因(気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎)を持っている方やそのご家族が多い傾向があります。

 

〈ウイルス〉

風邪やインフルエンザ・コロナなどのウイルス感染が脱毛の原因となることがあります。

 

〈ストレス〉

円形脱毛症=ストレス

というイメージがあるかもしれませんが、直接的な関連はわかっていません。

 


 

【円形脱毛症】の治療

 

〈注射療法/外用療法〉

  ・ステロイド局所注射療法

    小児には原則行いません。

    脱毛斑の複数箇所にステロイドを局所注射します。

    病状が固定した単発型および多発型の成人例に第一選択の治療法です。

    発毛効果の有効性が報告されています。

 

  ・ステロイド外用療法

    脱毛斑に適当量のステロイド軟膏やクリームを塗布します。

    単発型から、脱毛斑に融合傾向のない多発型の治療に薦められています。

 

  ・ステロイドパルス療法

    小児には原則行いません。

    全頭に至っていない急速進行中の円形脱毛症に使われます。

    ステロイドを3日連続で点滴投与するため、入院が必要となります。

    短期的には有効ですが、再発例が多いと報告されています。

 

  ・カルプロニウム塩化物外用

    発毛効果を示す根拠は乏しいですが、単発型および多発型の併用療法の一つとされています。

 

  ・ミノキシジル外用

   円形脱毛症に対する有用性は現時点では実証されていません。

   しかし、海外では使用経験が豊富で、単発型および多発型の併用療法の一つとされています。

 

〈内服療法〉

  ・ステロイド内服療法

    小児には原則行いません。

    ステロイドの外用や注射が効かない時などに使われることがあります。

    発症後6ヶ月以内で急速に進行している成人の方に限定されます。

 

  ・抗ヒスタミン薬

    アトピー性素因を持つ単発型および多発型の方に、併用療法としておこなわれます。

 

  ・セファランチン/グリチルリチン・グリシン・メチオニン配合錠

    保険適応があり、国内でも診療実績が豊富で、安全性も認められています。

    単発型および多発型の併用療法の一つとなります。

 

〈紫外線療法〉

  脱毛斑やその周辺に紫外線を照射します。

  すべての病型に対して、エキシマライト・ナローバンドUVB療法が行われます。

 


 

治療期間は?

半年程度の短期間で改善がみられる方から、10年以上通院している方までいます。

軽症の方は何もしなくても自然に髪が生えてくることもあり、軽症な方ほど治療期間は短い傾向があります。

 

再発しますか?

再発しやすい病気です。

回復しても半年以内に再び脱毛が起きる方も多くいます。

再発を繰り返したり、症状が広がったり、治りにくかったりする場合もあります。

 

子供の円形脱毛症は?

円形脱毛症の方の4人に1人は15歳以下で発症しています。

一般的に単発型は80%の方が1年以内で治ります。

しかし症状の重い場合は治癒に10年以上かかるケースもあります。

親子で話し合いながら、専門医と相談し、焦らず根気よく治療していきましょう。

 


 

当院では、皮膚科の他にも内科診療も行なっています。

何か気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。