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乾癬の治療について

こんにちは🤗

12月になりましたね🎄

今年も残り少なくなり、忙しくお過ごしでしょうか💦

気温も低くなってきましたので、体調管理には十分お気をつけください😊

 


 

以前は〔乾癬〕についてお話しました。

今回はその乾癬の〔治療〕についてお話させていただきます。

 


 

どうやって乾癬を良くするの?

 

乾癬の治療方法は、大きく分けて

  ・外用療法

  ・内服療法

  ・光線(紫外線)療法

  ・生物学的製剤

   の4つの方法があります。

 


 

《外用療法(ぬり薬)》

主にビタミンD3外用薬、ステロイド外用薬およびこれらの配合外用薬が用いられます。

 

・ビタミンD3外用薬

主に表皮の新陳代謝の異常を抑え、正常な皮膚に導きます。

表皮の盛り上がりや鱗屑(リンセツ)に特に効果があります。

一度症状がよくなれば、良い状態を長期間保てますが、効果が出るまでに時間がかかるため、根気よく塗ることが大切です。

まれに塗布部位に刺激感が出ることがあります。

 

・ステロイド外用薬

主に炎症を抑えます。

効果の強さによって5つのランクに分けられ、症状に応じて使い分けられます。

とくに皮膚の赤みに効果があり、即効性があります。

長期間毎日使用すると、塗布部位の毛細血管が拡張したり、皮膚が薄くなったりすることがあります。

 

・ビタミンD3とステロイドの配合外用薬

ビタミンD3外用薬とステロイド外用薬の効果を併せ持っており、即効性があります。

ビタミンD3外用薬とステロイド外用薬の両方の副作用に注意する必要があります。

 


 

《内服療法(のみ薬)》

内服薬は他の治療法と組み合わせて用いられることが多いですが、単独で用いられることもあります。

 

・レチノイド(エトレチナート)

ビタミンAの誘導体で、表皮の過剰な増殖を抑えます。

胎児に影響を与えるおそれがあるため、服用中だけでなく服用中止後も、男性は6ヶ月、女性は2年の避妊が必要です。

 

・シクロスポリン

乾癬の発症や悪化の原因の一つに、免疫作用の過剰な働きがあげられます。

シクロスポリンは過剰な免疫作用を抑えるお薬です。

主な副作用として血圧上昇、多毛、腎機能障害などが報告されており、定期的な血圧測定・血液検査が必要です。

 


 

《光線(紫外線)療法》

光線療法は、光源ランプを用いて、症状のある部位もしくは全身に紫外線を照射して過剰な免疫作用を抑える治療法です。

 

紫外線にはいくつかの種類がありますが、乾癬の治療では主に中波長紫外線(UVB)が用いられます。

主な副作用は日焼けや色素沈着です。

詳しくは〔当院ホームページ〕にも記載してありますので、ご覧ください。


 

《生物学的製剤》

生物学的製剤は、免疫に関わる物質の働きを弱めて乾癬の症状を抑えるお薬です。

生物学的製剤による治療はこれまでの治療で効果が見られない方が主な対象となります。

生物学的製剤による治療を行うと免疫が抑えられるため、感染症にかかりやすくなる可能性があります。

主な副作用は、のどの痛みや咳、悪寒・発熱などの風邪症状、発疹やかゆみなどのアレルギー症状、疲れやすい、体がだるい、などです。

中には生物学的製剤の投与を受けられない方もいますので、詳しくは医師にご相談ください。

 


 

乾癬は治らないの?

乾癬になりやすい体質が変わることはありませんが、根気よく治療を続けて、生活しゅうかんを少しでも改善することで、ほとんど症状のない状態を長期間保つことができます。

 

乾癬は遺伝するの?

乾癬になりやすい体質は、遺伝することもあると言われていますが、体質を受け継いだとしても必ず乾癬になるわけではありません。

 

乾癬はうつるの?

乾癬は周りの人にうつることはありません。

温泉やプールなどに一緒に入っても絶対にうつりませんので、ご家族や友人など、まわりの人に乾癬についての正しい知識を持ってもらいましょう。

美容院や理容院の方にも、よく理解していただき、定期的に通いましょう。

また、できるだけ頭皮に強い刺激を与えないように頼んでおきましょう。

乾癬は人の目が気になる病気ですが、思い悩んだりすると、それがストレスとなり、良くありません。

気持ちを明るく持って人と接するようにしましょう。

乾癬の治療に根気強く積極的に取り組み、乾癬の症状を良くすることが大切です。

 


 

2回に渡り、乾癬についてお話しました。

乾癬についてわからないことがありましたら、医師にご相談ください。

 


 

他にも何か気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。