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乾癬について

こんにちは🤗

10月🍁になりましたが、まだ日差しが強いですね💦

 


 

今回は【乾癬】についてのお話です。

 


 

〔乾癬〕という病名を耳にしたことがありますか?

〔乾癬〕とはどんな病気なのでしょうか。

 


 

 

乾癬とは?

 

日本には〔乾癬〕の方が40〜60万人いるといわれています。

乾癬は〔炎症性角化症〕という皮膚の病気に分類されます。

〔皮膚の炎症〕と〔表皮(皮膚の一番外側の層)の新陳代謝の異常〕のふたつの側面を持つ病気です。

皮膚から少し盛り上がった赤い発疹の上に、銀白色の垢(鱗屑)が付着し、ポロポロとフケのようにはがれ落ちます。

 

 

また、乾癬の皮膚では、症状が出ていない部分をかいたり傷つけたりすると、そこに症状が出てくることがあります。

これを【ケブネル現象】といいます。

乾癬の皮膚では、炎症を起こす細胞が集まって活性化しているため、毛細血管が拡張し、皮膚が赤みを帯びた状態となります。

また、健康な皮膚と比べて、10倍以上の速度で皮膚が生まれ変わり、生産が過剰な状態となっています。

過剰に生産された表皮は厚く積み上がり、鱗屑となって剥がれ落ちていきます。

 

 


 

乾癬にはどんな種類があるの?

 

乾癬は症状により、5つの種類に分けられます。

最も多いのは【尋常性乾癬(ジンジョウセイカンセン)】です。

 

《尋常性乾癬(ジンジョウセイカンセン)》

  乾癬患者さんのほとんど(約90%)を占めます。

  頭部、肘、膝などこすれやすい部分や、刺激を受けやすい部分によく見られます。

  全身に広がることもあります。

  約60%の方は、爪にも症状が見られます。

 

 

《滴状乾癬(テキジョウカンセン)》

  小さな水滴程度の大きさの皮疹が全身に出現します。

  鼻、のど、歯など、体のどこかに細菌の感染病巣が存在し、それが悪化する時に起こることがあります。

  特に扁桃腺炎がきっかけとなることが多いと言われています。

 

《乾癬性紅皮症(カンセンセイコウヒショウ)》

   尋常性乾癬が全身に広がり、皮膚全体が潮紅状態(赤みを帯びること)になります。

 

《膿疱性乾癬(ノウホウセイカンセン)》

  発熱、倦怠感を伴い、急激に全身の皮膚が潮紅し、膿疱(膿を持った状態)が多発します。

  放置すると、全身衰弱などにより重篤な状態になることがあります。

 

《関節症性乾癬(カンセツショウセイカンセン)》

    皮膚の症状に加えて、関節リウマチのように関節がはれたり、痛んだりします。

 


 

どうして乾癬になるの?

はっきりとした原因はまだわかっていません。

体質的な要因(遺伝的素因)に気候・ストレス・風邪・喫煙・飲酒・食生活などの外的因子と糖尿病・脂質異常症(高脂血症)・肥満などの内的因子が加わって発病すると考えられています。

 

 


 

日常生活について

乾癬の症状は治療によって良くなりますが、環境やストレス、体調によって悪化することもあります。

治療と並行して日常生活でも、症状が悪くならないように生活習慣や体調管理に注意することが大切です。

 

⭐︎皮膚への刺激を避けましょう

  衣服で擦れたり、皮膚を掻いたりすることなどの刺激で症状が悪化します。

  衣服はなるべく柔らかい素材のものを選びましょう。

 

⭐︎乾燥に注意しましょう

  一般的に乾癬は夏に良くなり、冬に悪化します。

  とくに冬は皮膚が乾燥するので注意しましょう。

 

⭐︎日光浴をしましょう

  乾癬は日光にあたると良くなることが多いので、なるべく日光浴をしましょう。

  ただし、急激な日焼けは皮膚を刺激し悪化の原因になるので、徐々に始めましょう。

 

⭐︎感染症に注意しましょう

  風邪、扁桃炎などの感染症にかかると症状が悪化することが多いので、

  なるべく風邪をひかないように気をつけることが大切です。

  帰宅したら、手洗い・うがいをしましょう。

 〔風邪をひいたかな〕と感じたら、無理をせずゆっくりと休息をとりましょう。

 

⭐︎ストレスをためないようにしましょう

  肉体的・精神的ストレスは症状の悪化の原因になります。

  ストレスを完全になくすことは難しいですが、スポーツや趣味などで気分転換して、ストレスを発散させましょう。

 

⭐︎適度な運動を心がけましょう

  肥満と乾癬の関連が指摘されています。

  運動をすることで体を鍛え、適正な体重を保つことができます。

  リラックスやストレス解消にもなりますので、適度に体を動かすことが大切です。

 

⭐︎食生活に注意しましょう

  カロリーの高い食事(肉類・脂肪分)は症状を悪化させ、

  カロリーの低い食事(野菜・魚)は症状を改善させると言われています。

  香辛料などの刺激の強い食べ物やお酒はかゆみを増すので、できるだけ控えたほうがいいでしょう。

 

⭐︎入浴により清潔を保ちましょう

  毎日入浴して清潔を保ちましょう。

  ただし、ゴシゴシこすりすぎないようにしましょう。

  体を温めすぎたりすると、かゆみが増すので、熱いお風呂は避けましょう。

  入浴後はタオルで優しく体を拭き、できるだけ早くお薬を塗りましょう。

 


 

また次の機会に〔乾癬の治療について〕お話したいと思います。

 


 

気になることがありましたら、お気軽にご相談ください🤗