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レストレスレッグス症候群について
内科・小児科
【むずむず足】って聞いたことありますか?
今回は【レストレスレッグス症候群】についてのお話です。
夕方にリラックスしているときや、夜眠りにつくときに足にこんな症状はありませんか?
・むずむずする
・ちくちくする
・だるい
・ほてる
・脚を動かしたくなる
・痛い
・足が笑う
・けいれんする
・かきむしりたくなる
・脚がでたらめに動く
・電流が流れている
・イライラする
このような、脚を中心に体の内側から不快な感覚が起こり、
とにかく脚を動かしたくなる症状が現れたら
【レストレスレッグス症候群】かもしれません。
レストレスレッグス症候群は【下肢静止不能症候群】と呼ばれます。
レストレスレッグス症候群には4つの特徴的な自覚症状があります。
◎脚に不快な感覚がおこり、足を動かしたくてたまらなくなる。
◎安静にして、横になったり、座ったりしていると現れる、強くなる。
◎脚を動かすと、不快な感覚が軽減する。
◎夕方から夜にかけて強くなる。
このよな症状でお悩みの方はレストレスレッグス症候群の可能性が高いと考えられます。
レストレスレッグス症候群と似た症状があらわれ、間違われやすい病気があります。
〔レストレスレッグス症候群かもしれない〕と思ったら、きちんと医師の診断を受けましょう。
レストレスレッグス症候群と似たような症状があらわれる病気として
・不眠症:夜寝付けない
・うつ病:気持ちの落ち込み
・坐骨神経痛:脚の痛み、不快感
・皮膚疾患:皮膚の不快な感覚
などがあります。
レストレスレッグス症候群は40歳以上の中高年に多く、女性の割合が高いとされています。
日本では、人口の2〜5%の潜在患者さんが存在するといわれています。
医師の診断を受けずに、症状に悩んでる方も多くいると考えられます。
レストレスレッグス症候群の症状は夕方から夜にかけてあらわれやすく、眠くなると特に強くなります。
夜眠りにつくとききに症状があらわれると、からだを動かしてしまい、寝つきが悪くなります。
睡眠中も無意識に動かしてしまい、十分に眠れていないことがあります。
その結果昼間に眠気を感じたり、物事に集中できなくなったりします。
こうした状態が続くと、気持ちにも影響して、積極性がなくなったり、落ち込むことが多くなったりします。
レストレスレッグス症候群は多くの場合、寝る前に症状が強まり、眠りを妨げることから、夜の症状ばかりが目につきますが、
昼間でもからだをあまり動かさなかったり、リラックスした時に症状があらわれることがあります。
その結果、電車や飛行機での移動中、重要な会議などの仕事中、読書や映画鑑賞中、など、じっとしていなければいけない時に症状があらわれ、日常生活に影響するのです。
どうしてレストレスレッグス症候群になるのでしょうか。
実はどうしてレストレスレッグス症候群になるのか、理由ははっきりわかっていません。
その中でも有力あのは、脳の中で神経どうしの連絡役を担っている『ドパミン』がうまく働かなくなっているという説です。
また、ドパミンをからだの中で作るときに必要な〈鉄分〉が不足すると、症状が出やすくなると考えられています。
また、レストレスレッグス症候群は、貧血、妊娠、透析(慢性腎不全)、糖尿病、リウマチなどの患者さんに多くあらわれます。
このように、他の病気や妊娠などが原因になっているものを〔二次性レストレスレッグス症候群〕と呼びます。
一方で原因がはっきりしないものを〔突発性レストレスレッグス症候群〕と呼びます。
こうしたつらい症状があらわれるレストレスレッグス症候群も適切な治療によって症状を抑えることができます。
〈レストレスレッグス症候群の治療法〉
◎非薬物療法
症状が軽い場合には、生活習慣の改善によってよくなる場合があります。
医師の指示に従って、生活習慣を見直しましょう。
・鉄分の補給
・喫煙・飲酒・カフェイン摂取の制限
・規則正しい生活(食事・運動・睡眠)
・原因となる基礎疾患の治療 など。
◎薬物療法
症状が重い場合や、生活習慣の改善だけでは治らなかった場合は、お薬を使います。
生活習慣の改善を続けつつ、医師の指示に従って、お薬を使用して下さい。
自分の判断でお薬をやめたりすると、かえって悪くなるときがあります。
また、お薬を使って困った症状があらわれた場合は、直ちに医師に相談して下さい。
当院では皮膚科・内科・小児科の診察を行っています。
気になることがあれば、お気軽にご相談ください。