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高尿酸血症・痛風について

 

こんにちは🤗

そろそろ梅雨入りでしょうか。。。

 


 

今回は【痛風】についてのお話です。

【痛風】というのを聞いたことがあるという方が多いと思います。

痛風とはどんな病気なのでしょうか。

 


 

痛風を引き起こす〔尿酸〕をご存じですか?

 

尿酸とはからだの細胞の新陳代謝やエネルギーの消費によってできる老廃物です。

 

尿酸のもとはプリン体という物質で、細胞や食品中などに含まれています。

わたしたちの体内では毎日プリン体から尿酸がつくられ、腎臓から尿に溶けて排泄されています。

尿酸は体内でたいへん溶けにくい性質をもっています。

そのため、増えすぎてしまった尿酸は溶けきれずに結晶化していきます

 

 

この尿酸の結晶が体の色々な部分に沈着して害を及ぼします。

 


 

血液中の尿酸が正常の範囲を超えて多い状態を高尿酸血症】といいます。

高尿酸血症そのものは何も症状がありませんが、放っておくと尿酸が関節や腎臓などで結晶のかたまりとなって痛風やさまざまな病気の原因になることがあります。

ときには、腎臓に結晶化して尿路結石や腎障害を引き起こします。

そのほかにも高尿酸血症の方は、高血圧症・脂質異常(高脂血症)などの生活習慣病を合併することが多く、動脈硬化が起こりやすくなるといわれています。

このように本当に恐いのはこれらの合併症なのです。

 


 

高尿酸血症の原因は?

 

からだの中ではほぼ一定の尿酸がつくられ、ほぼ同量が主に腎臓から尿中へ排泄されています。

しかし、尿酸がつくられすぎたり、排泄されにくくなったりして、この産生と排泄のバランスが崩れると、体内に尿酸の量が増えすぎて高尿酸血症になります。

バランスが崩れる原因ははっきりとはわかっていませんが、生まれつきの体質である場合がほとんどで、そのほかに、肥満・飲み過ぎ・食べ過ぎ・ストレスなどの要因が関係していると考えられています。

 

高尿酸結晶には3つのタイプがあります。

・尿酸が排泄されにくいタイプ

・尿酸がつくられやすいタイプ

・尿酸がつくられやすく、排泄されにくいタイプ

 

※自分のタイプを調べてもらいましょう

 


 

痛風とは?

痛風は、尿酸の結晶が関節に沈着して起こる病気です。

痛風の発作は、関節が赤くはれあがり激しい痛みを伴うのが特徴です。

発作はある日突然おこり、放っておくと1〜2週間くらいでおさまります。

しかし、そのままにしていると数年のうちに必ず再発し、だんだん慢性化していきます。

発作がおさまっている間はなんの症状もありませんが、放っておくと尿酸の結晶が関節だけでなく、腎臓にも付着し、腎障害などを起こします。

また、痛風結節といわれる尿酸のかたまりが耳や足の親指、肘の関節などにできたりします。

痛風はこれらの病気の警鐘の役割をしているともいえるでしょう

 


 

どんな人が痛風にかかる?

痛風にかかるのは、ほとんどが男性です。

比較的几帳面で行動的な人、仕事をバリバリやる人、アルコールをたくさん飲む人、肉食を好む人に多いといわれています。

20歳代から50歳代に起こりやすく、女性や子供には少ない病気です。

痛風になりやすいかどうかは、多少遺伝的素因が関係しています。

また、最近は食生活の欧米化・アルコール摂取量の増加・体型の肥満化・ストレスの増加など環境素因の変化によって、患者さんの若年化が進んでいます。

 


 

高尿酸血症と痛風の関係は?

 

高尿酸血症が長く続くと結晶化した尿酸が、からだの中で色々な悪さをして関節炎を起こします。

これが痛風です。

したがって、痛風のひとは必ず高尿酸血症といえます。

逆に高尿酸血症だからといって必ずしも痛風とは限りません。

現在では健康診断などで成人男性全体の10%程度のひとが尿酸値が高いといわれています。

 

 


 

次回は

高尿酸血症・痛風の治療や日常生活での注意点などについてお話させていただきます。

 


 

当院では皮膚科だけではなく、内科・小児科の診察も行っています。

気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。